みなさんこんばんは。
今回はメンタル・タフネス ストレスで強くなるを読んだ感想です。
(1998年初版)
今、私はあるゲームで世界一を目指しているのですが、メンタルの弱さで負けることがあります。その突破口がこの書籍にあるのではないかと思い、本書を読むことにしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者はジム・レーヤー氏です。
スポーツ心理学の権威で、メンタル・ダフネスのトレーニングシステムを開発した人物です。メンタル・タフネスシリーズなど、ベストセラー著書が数多くあります。
翻訳は、青嶋淑子氏です。
以前読んだ、中世ヨーロッパの農村の生活などの翻訳を担当されています。
印象に残った内容は?
本書の主張はストレスとどう付き合うかです。ストレスは悪いことと思われがちですが、本書は筋肉と同じようにストレスがかかることで、人間性が成長できると考えています。そのため、ストレスをなくすのではなく、ストレスをどう受け回復するかを本書では語っています。
厳しい時にとるべき対応
- 気持ちのうえで投げ出したり、あきらめない。
- 何か軌道修正する行動を起こしてみる。とにかく「何か」すること。何でもいいからやってみること。行動を起こせば、無力感に苛まれるのを防ぐことができる。
- 問題の原因を、自分の内にある、変えることのできる要素に求める。他人を責めたり、無力感に身を任せない。
- 危機的状況とそこから抜け出そうとする努力に、何か重要な意味を見いだす。「これは私の弱点を直すのにいい機会だ。前から直さなくてはいけなかったんだ」というように。
自分でどうしようもないと思う無力感が最もストレスになると研究でわかっています。つまり、自分にどうやっても改善できないという思い込みと、問題を起こした原因を何に求めるかが重要です。
自分の欠点に原因を求めてしまうと病気のリスクは増えるようです。一方で、態度に原因を求めると、改善が容易であるため、リスクも少なくなるようです。
上記に書いた各項目が実行できれば、リスクは抑えられます。
最適のトレーニング
- 肯定作業によって思い込みを変えていく
- ネガティブな思考を抑制する
- 恐怖への抵抗力を強める
- 書く
- 心のリハーサルを行う
- 精神集中する
- ポジティブな思考を実行する
どれも簡単にできそうに感じます。毎日少しずつでも実行したいと思います。
腹筋を強化する
力を出したり、外からの力をはねのけるパワーは、身体の中心から生まれる。腹筋が弱いと健康状態にも悪影響を及ぼす。動きにくさ、腰痛、姿勢の悪さ、呼吸の浅さ、といった問題は腹筋の弱さから来ていることがある。
これは笑い話に聞こえますが、私には納得できました。
実はヘルニアで、今も椅子で作業するのに問題があります。この本で言われるように腹筋をしようとしましたが、勢いをつけないと腹筋ができない状態でした。
私がヘルニアになった1つの要因として、腹筋の弱さもあるのではないかと思いました。本書では毎日100回腹筋をするとあるので、できれば100回はしたいと思います。
ウェーブ
回復過剰はストレス過剰と同じくらいリズムを乱し、有害である。
ウェーブとは、体のリズムみたいなものです。ストレスを受けるウェーブと回復のウェーブが交互にあることで、より良い生活が送れます。回復することは良いことに感じますが、回復過剰は結果として体に悪影響を及ぼします。何事もバランスが大事です。
アクションプラン
私がすべきことを書きたいと思います。
- トレーニング日誌をつける
- 演じる
- 毎日腹筋
トレーニング日誌をつける
本書では、最初にトレーニング日誌をつけることを推奨しています。
内容は、素人の私には少し難しく感じました。ですが、30日やると人生が変わるとのことなので、ぜひ実行してみたいと思います。
項目は大きく以下の8つの項目から構成されています。
- 目標
- 日々の儀式
- 演じるスキル
- 心の準備運動
- ストレスを求める
- 回復を求める
- ウェーブを作る
- エネルギーのコントロール
各項目が、本書の中で詳細に紹介されています。本書を読みつつ、日誌をつけたいと思います。
演じる
ストレスに対抗する1つの方法として、演じることを挙げています。
一種のメンタルトレーニングのように感じますが、これがやってみると面白いです。
嫌な気分になっても、自分が世界一優しい人間だと思うと怒らなくて済みます。これは劇的な効果がありました。しかし油断すると素の自分が出てしまうので、演じるスキルも鍛えたいと思います。
毎日腹筋
本書では腹筋の重要性についても語られていました。
ヘルニア経験者ならわかりますが、確かに腹筋をしてないことが原因の1つに感じました。久しぶりに腹筋をしようとしたら、筋力が無く全くできませんでした。本書では毎日100回とありましたが、できる回数から毎日続けたいと思います。
感想
メンタルを鍛えるための方法が400ページ近くにわたって紹介されています。1998年の本なので、知られていることも多くあると思います。ですが、体系的に400ページでメンタルタフネスについて語られている書籍は、この本以外にはないと思います。
私が重要だと思ったのが、ストレスは悪いことではないということです。
ストレスを受け続けて回復しないこと、つまりストレスと回復のバランスが悪いことが問題です。筋肉の負荷と同じで、ストレスを受けると人間的に成長できます。私は自営業になりましたが、会社の時と比べて精神的に非常に楽です。しかし、同時にあまり成長を感じなくなりました。
ストレスは悪いことばかりではないということは、私にとって新しい考え方でした。最近の書籍では、どのようにストレスを減らすかが主張されています。本書のようにストレスを肯定的に捉えている本は読んだことがなかったので、目から鱗でした。
とにかく、日誌をつけて、日々メンタルを鍛えていきたいと思いました。