中世ヨーロッパの農村の生活を読んだ感想

みなさんこんばんは。

今回は中世ヨーロッパの農村の生活を読んだ感想です。

(2008年、原著1990年)

小説家になろうなどに投稿する、WEB小説を書こうと思っています。

自分の描く中世ヨーロッパの世界観と、実際の生活の違和感が少なくするため、読むことにしました。

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

著者は?

著者はジョゼフ・ギース氏、フランシス・ギース氏です。

アメリカの歴史著作家です。中世ヨーロッパの都市の生活や、中世ヨーロッパの城の生活などの著書があります。

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訳は青島淑子氏です。

中世ヨーロッパの都市の生活などの訳書があります。

 

印象に残った内容は?

中世ヨーロッパの農村の生活について書かれています。

家畜と農民が同じ住居に住んでいたことや、実際の裁判など、どのように農民が生活していたか知ることができました。

農業革命

もっとも、技術面では、注目すべき進歩があった。ヨーロッパ北部の湿った重たい土を耕さずには、軽い土質の地中海地方に比べて重い犂を強い力で牽引する必要があった。そこに登場したのが、重量有輪犂である。犂刀と撥土板がつき、複数の家畜に引かせる大型の重量有輪犂の誕生は「産業革命以前のヨーロッパにおいて、最も重要な農業革命の一つ」と言われている。

生きていく上で最も重要なのが、食料だと思います。

その食料を量産する方法として、重量有輪犂が開発され、開墾が進みました。

ローマでは、馬は軍馬としての理由が常でしたが、アジアで馬具が発明され、馬が農耕に使われるようになりました。

 

便所は?

いわゆる「便所」はなかった。穴を掘った場所を利用するか、のちに記録されているように、単に「家から矢の届く距離だけ離れて」用を足していたようである。

私が気になっていたのが、用の足し方です。

日本の奈良時代では、貴族はおまるに用を足し、川に捨てていたとは知っています。

しかし、他の時代の農民はどのように生活していたのか知らなかったので、興味がありました。言われれば普通ですが、家の近くで用を足していたようです。

 

名前の由来

職業や役職に由来する名字でエルトンに登場するのは、ミラー(粉屋)、スミス(鍛冶屋)、シューメイカー(靴職人)、カーター(荷車の御者)、カーペンター(大工)、チャプレン(礼拝堂付き司祭)、コーマー(羊毛などの梳き手)、クーパー(酒屋)、ダイヤー(染物屋)、ウェブスター(織工)、チャップマン(商人)、シェパード(羊飼い)、タナー(皮なめし職人)、ウォーカー(行商人)、ウールモンガー(毛織物屋)、バクスター(パン屋)、テイラー(仕立屋)、ペインター(絵付け師)、フリーマン(自由民)、ヘイワード(農奴監督官の助手)、ビードル(農奴監督官の助手)などである。

苗字といえば地名が当たり前だと思っていました。

レオナルド・ダ・ヴィンチはヴィンチ村のレオナルドですし、ジャンヌ・ダ・ルクも、ルク村のジャンヌです。

今回、職業名の由来が知れたので面白かったです。また、アンダーソンなどは、アンダーの息子(son)という意味らしいです。今も、ガトームソンさんなどいますが、苗字は面白いですね。

 

専業でない仕事

その他の職人は専業ではなく、片手間仕事だったようだ。小屋住農やよろず屋は徐々に専門分野を定めていったに違いない。重要な職業である皮なめし業は、エルトンでは少なくとも専業の職人はいなかったようだが、リチャード・ダニングの息子はヘイハムへ行って「物持ちの資産家」ジョン・タナー(訳注・「タナー」は皮なめし職人の意)となったことがわかっている。エルトンの村人は、皮なめしや馬具作りなど、職人がいてもおかしくないさまざまな仕事をある程度は自分たちでやっていたようである。

よくある異世界転生ものなどの小説では、村人が専業の職業で働いているイメージでした。しかし、実際は、自分たちで自給していたようです。

確かに、職人にお願いする際、税金がかかってしまうので、それなら自分でやるということには、納得でした。

 

百年戦争の弊害

農民にさらに重くのしかかったのが、百年戦争(1337~1453)の時期に課された重税である。「俗人税」(聖職者にかかった税と区別するため)は一定の価格以上のあらゆる動産の十分の一または二十分の一という率で時折かかる、というのが長い間の慣習だった。ヘンリー三世の長い治世の間(1216~1272)、「俗人税」が課せられたのはわずか五回にすぎない。ところがスコットランドと戦争をしていたエドワード一世(1272~1307)およびエドワード二世(1307~1327)の治世には、合計で十六回も徴収された。

いつの時代の戦争も、莫大な費用がかかります。

そして、その被害を受けるのが、国民、農民になります。

百年戦争により、農民の反乱「ワット・タイラーの乱」がイングランドで起きます。面白いのは、フランスで同時期に、ジャックリーの乱が起きたことです。

ワット・タイラーの乱は指導者層も反乱に加わったようですが、ジャックリーの乱は農奴が中心です。反乱自体は失敗に起こりましたが、その犠牲によりイングランドでは、人頭税は廃止されました。

 

感想

ヨーロッパの農民の生活について広く書かれています。生活、結婚、司法など細かいところまで知ることができたので、面白かったです。

ただ、昔に出版された本であり、読みにくく感じることも多々ありました。

しかし、実際中世のヨーロッパについて知ることができ、等身大の農民の生活が知れます。

 

歴史について知りたい、歴史が好きだという人にとっては楽しめる本だと思いました。

 

今回は、小説を描くための参考にするため読みました。

しかし、等身大の生活を書いてしまうと、面白くない小説になってしまうと思いました。

小説への参考にするなら、以前紹介したベストセラー小説の書き方や、物理学的ストーリー創作入門 売れる物語に働く6つの力の方が参考になると思いました。

 

ベストセラー小説の書き方を読んだ感想

 

 

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中世ヨーロッパの農村の生活
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