ハードワーク 勝つためのマインド・セッティングを読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はハードワーク 勝つためのマインド・セッティングを読んだ感想です。

結局人生を生きるということは、自分に勝ち、相手に勝つ必要があります。

色々と調べてみましたが、教育(トレーニングや研修など)のシステムおいて、現状では、スポーツ>ビジネス>教育というのをどこかの書籍で見ました。つまりはスポーツを学べば、他に通じる分野の勉強にもなるということです。そこで日本ラクビーを奇跡的な勝利に導いたエディー・ジョーンズ監督の本書籍を読むことにしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
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著者は?

著者はエディー・ジョーンズ氏です。

オーストラリアでニューサウスウェールズ州代表選手を務めた後、オーストラリア代表のヘッドコーチに就任。2012年に日本代表ヘッドコーチに就任し、2015年には南アフリカに勝利しました。

 

印象に残った内容は?

コーチの仕方から、試合の勝敗を分ける要因、成功するための心構えについて、順に書かれています。

 

目標は不可能そうなほど大きなものがよい

一般的に目標は、手の届きやすいところに置くのがいいとされています。しかし私は、そうは思いません。

目標は、「そんなことができる訳がない」と思えるほど、大きなものを掲げるべきです。

手の届きやすい目標は、すでにある自分の力から、予想したものでしょう。それでは「眠った力」を呼び覚ますことは、できません。今までに感じたことのない熱意を覚えたり、100パーセントの努力を傾けたりすることはないでしょう。

多くのビジネス書では、目標は達成できることを設定した方が良いと言われています。

人によって使い分けていることが多いので、これはその人の性質によるところが多いかと思います。

私自身は高すぎる目標の方が良いと思うので、監督と同意見です。

 

スケジュールを固定するな

目標さえしっかりしていれば、スケジュールは自ずと決まってきます。またスケジュールは、当初考えたいたものと大きく変わることもあります。ところが、スケジュールが変わることを嫌がる人が、思いのほかたくさんいます。確かにスケジュールが変わると、手間がかかります。途中まで行っていたことを、また一から始めなければならないこともよくあります。しかし、それを嫌がるべきではありません。状況は、日々変化します。それに応じて、スケジュールも変えなければなりません。

それは、目標に近づくには「今、どうすることがいいか」に対する答え変わるということです。

多くの人が間違ってしまうのが、目標に向かっていくのではなくスケジュールをこなすことです。

スケジュールをこなすことも重要ではありますが、それよりも目標を達成するために必要なことを意識した方が良さそうですね。

 

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物事のチェックは2ヶ月ごとに

目標には、2種類あります。大きな目標と小さな目標です。これは性質ではなく、規模の異なるものです。

小さな目標は、大きな目標に従属します。大きな目標を叶えるために、小さな目標を一つ一つ達成していくと考えればいいでしょう。

例えば私は、日本代表のコーチに就任した際、「世界のトップ10に入る。3年後のワールドカップで勝つ」という目標を掲げました。

これは、3年という長い期間を見据えたうえでの大きな目標です。小さな目標はぐっと期間が短く、2ヶ月ごとに考えるべきです。

小目標の更新頻度についてです。

3年に対しての2ヶ月は妥当なように感じました。3年までに18回小目標を確認することで、大目標に近づくことができます。

まずは叶わそうな大きな目標を設定することから実施したいところです。

 

スポーツよりまず勉強するべき

学業を無視して、子供たちをラグビーだけに集中させるとすれば、結局、ラグビーを見下していると言わざるをえません。

スポーツをする人間は、学などなくていいー。これほどスポーツやスポーツマンを侮辱した考えもないのではないでしょうか。

人間の基本は、学問教育にあります。

学問がある程度身についていないと、どうしようもありません。まず、きちんと勉強をしてから、スポーツをするべきです。

学問は人生をバランスの取れたものにします。

エディー・ジョーンズ氏の日本のスポーツ界での大きな疑問として、勉強しないことだそうです。

これは私も感じます。

高校時代、高崎健康福祉大学高校(健大)の野球球場の隣の高校に在籍していました。1時間目が終わると、健大の野球部の高校生が来て野球を始めます。それは夜まで続くのですが、1日1時間の勉強では明らかに足りないと思います。

もちろん私立がなぜ強いかというと、このように圧倒的に練習時間が多いからです。しかし、本質的な勉強を疎かにすると、野球で成功しなかったときに選べる選択肢も減少します。

アスリートコースの子たちが他のやりたいことを見つけるかもしれませんが、やはり基本的な学力は身につけた方が良いと思います。これはあくまで一例で、全国的にこのような取り組みがされています。もうちょっと日本スポーツ界でも、勉強を推奨した方が良いと思います。

なお、その中で柔道世界一に輝いたことがある朝比奈沙羅氏は医者を目指しており、2019年11月に栃木の大学に合格しています。このようなスポーツも勉学もできる人間がこれからの世の中に必要だと思います。

 

努力せずに、実力は維持できない

一方、イタリアのACミランに所属する、本田圭佑選手はどうでしょう。彼は上手い選手ですが、最近あまりパッとしません(現在はメキシコのパチューカに所属し、活躍している)。

彼は華があるイケメンで、日本でとても人気があります。しかし、成績から見て、平均的な選手です。スーパースターとは、呼べません。

私は、本田選手もまた、名声に毒された選手だと思います。

スタートして脚光を浴びるうち、錯覚が生まれ、いつか努力を怠るようになったにちがいありません。

彼らから、一般の方が学べることは、何でしょう。それはたとえ成功しても、満足したり、驕ったりしてはいけないということです。

自分にとっては、本田圭佑選手は偉大な選手だと思います。しかし、エディー・ジョーンズ氏にとっては、平凡な選手とのことです。

五郎丸選手も日本で一躍スター選手になりましたが、その後驕ったことで、世界では活躍できなかったそうです。

また本田圭佑選手も調べると、カンボジアやオーストリアのプロサッカークラブの経営に携わっており、選手の仕事に集中してはいないようです(選手をサボっているよりは、違うやりたいことをやっているイメージです。)。

確かに、努力を怠っては、実力は維持できないと思いました。名声を手にしても、満足しないように努力していく必要があります。

 

感想

コーチとしてのテクニックから、試合での勝つことの要因について書かれています。

日本代表を、強豪南アフリカを破るチームまで育て上げたコーチなので、説得力があります。実際に、他のビジネス書では書いていない内容を知ることができたので、コーチング関連の本は面白いなと思いました。

 

監督としての哲学を持っており、日本のやり方に合わせるという柔軟性を持ちつつ、日本の悪い点を変えていく方法は、非常に勉強になりました。

他の書籍についても読んでみたいと思う内容でした。本自体のページ数も少なく手軽に読めるのも魅力でした。

 

 

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