物理学的ストーリー創作入門 売れる物語に働く6つの力を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は物理学的ストーリー創作入門 売れる物語に働く6つの力を読んだ感想です。

 

小説を書く参考として読むことにしました。

普段はAmazonで気になった本を購入するのですが、実際に本屋で軽く読み、自分の役に立つと感じたので購入しました。

 

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

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著者は?

著者はラリー・ブルックス氏です。

心理スリラー小説6作品の著書を持っている方で、パブリッシャーズ・ウィークリー2004年ベストブックに選出されるなど高い評価を得ています。

さらに、初めてのストーリー創作指南書、工学的ストーリー創作入門ー売れる物語を描くために必要な六つのコア要素は2011年度の「ネクスト・ジェネレーション・インディ・アワード」賞を受賞しています。

 

印象に残った内容は?

物語の書き方についてわかりやすく書かれています。

SAVE THE CATの法則という本では、主に脚本の書き方でしたが、この本では小説に重きを置いています。

前作の工学的ストーリー創作入門ー売れる物語を描くために必要な六つのコア要素は、ストーリーの書き方として基本的な内容に感じましたが、今作では前作よりアドバンスな内容に思いました。

 

話を進める

ストーリーテリングとは、ただ何かを書くことではない。「起きている出来事」を書くことだ。

物語の基本は、話を進めることです。

パート1の説明パートでは動きがないシーンがあっても良いですが、それ以外に動きのないシーンを書くと、話が進んでいない印象を読者に与えてしまいます。

出来事を書き、そのシーンが前後のシーンとどう繋がるかを考えることが大事です。

文中に書かれていますが、何についての物語ではなく、物語の中で何が起きるかを考えることです。

 

物語創造の力

ストーリーの面白さ

  1. パワフルな前提
  2. ドラマ上のテンション
  3. ペース
  4. 主人公への共感
  5. 擬似体験
  6. 語りの戦略

 

6つのコア要素

  1. コンセプト:「パワフルな前提」の核心。
  2. 人物:「共感」を導き、感情移入できる存在。
  3. テーマ:文脈とサブテキストを生み出す。「ストーリーの六つの物理」のすべてに関わる。
  4. 構成:「テンション」や「ペース」、人物のアークを作る。「共感」の源。
  5. シーンの展開:ストーリーのビートの力を最適化する。物理の力はシーンではっきり現れる
  6. 文体:差別化を生み出す

この本で伝えたいことは、これに尽きると思います。

これらを揃えれば、素晴らしい作品ができることは簡単に想像できますが、それが一番難しいです。

 

特に勉強になったのは、擬似体験です。

読者が求めるのは、擬似体験であり、共感できる主人公です。それを意識して作品を書きたいと思います。

 

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ストーリーの中心

彼らはそれがストーリーの中心だと言うが、大切なものが欠けている。ストーリーの中心になるのは葛藤や対立関係と、問題の解決に向かう主人公の「アクション」だ。

ストーリーで重要なのは、葛藤、対立、問題解決、主人公の行動になります。

これをストーリーに反映することで、物語に力が加わります。

 

ストーリーの構成

九つの文として書くもの

  1. フック
  2. パート1で提示する内容(設定)
  3. プロットポイント1
  4. パート2で提示する内容(反応、新たな旅の始まり)
  5. ミッドポイント
  6. パート3で提示する内容(積極的な主人公)
  7. プロットポイント2
  8. パート4で提示する内容(変化を起こす主人公)
  9. エンディング/解決

ストーリーの構成についても、明確に書かれています。

 

SAVE THE CATの法則で書かれているものとほぼ同じ内容に感じます。あちらは脚本ですが、こちらは小説で、もう少し多い60シーンぐらいで書くことを推奨されています(自由に増減させて良いとも書かれています)。

 

まとめ

小説の書き方について詳しく書かれています。

何冊も小説や脚本の書き方の本を持っていますが、この本があれば、他の本は必要ないと思うほど参考になり、面白く読めました。

 

この本の特徴は、最後でヘルプハンガーゲームについて、分析されていることです。

 

 

特にハンガーゲームについては、シーン数と各シーンの分析が入っており、どのように作品が構成されているかがわかります。

ちなみにハンガーゲームは、上下117シーンで構成されていると分析されており、筆者が主張されていた、1つの物語60シーンという考えとも合っています。

ハンガーゲームのプロットポイントや、ピンチポイントが物語全体の何%の部分にあるかも分析されており、物語の作り方について考えさせられます。

 

実は、ある程度小説のアイディアを固めていたのですが、この本を読み、改めて、考えるべき内容が多いと感じました。

再度、この本を読み直して、アイディア、ストーリーの構成を考えたいと思います。

 

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