「子どもと貧困」の感想

みなさんこんばんは。

 

今回は「子どもと貧困」を読んだ感想を書いていきたいと思います。

 

子どもと貧困

「子どもと貧困」は朝日新聞の2015年10月から続いている子どもと貧困の記事に加筆・修正・追加取材を行って書籍化を行ったものとなります。

朝日新聞の取材班が直接取材してきた、実際に貧困に苦しむ生の声を聞くことができます。現状の貧困問題を知るにはかなり現実に近いので、非常に勉強になりました(2016年10月出版)。

またデジタル版でも、記事の内容は読むことが可能です。

朝日新聞デジタル

 

本の構成は以下のようになっています。

第一部 現場から

Part1 子どもたち

Part2 シングルマザー

Part3 学校で

Part4 頼れない親

 

第二部 支援・政策・制度

Part1 子どもの貧困対策

Part2 養育費

Part3 社会的養護

Part4 子ども食堂

 

まず最初に「第一部現場」からということで、実際の貧困の家庭にフォーカスした記事になります。

「子どもたち」と「シングルマザー」では、それぞれ子どもとシングルマザーに焦点を当てた取材内容となっています。

「学校で」は子どもの貧困に目を光らせる教師の目線と、学費を払うために苦労しブラックバイトで消耗する子供について記事を書かれています。

「頼れない親」は、親の収入が低かったり、親にお金をせびられたり、継親に引き取られたりして、子どもが自身の力で奮闘する様が描かれています。

 

「第二部」では、対策などの現状の課題や取り組みについての話になります。

「子どもの貧困対策」では、包括的な貧困に対する対策と貧困に対するアンケート結果を提示しています。

「養育費」では、兵庫県明石市での取り組みと、世界的に見て日本がどれだけ対策に遅れているか記しています。

「社会的養護」では、自立援助ホームなどの施設に焦点を当て、課題と現状について語っています。

「子ども食堂」では、「子ども食堂」という地域の大人が子供に無償でご飯や団欒の場所を提供する民間発の取り組みについての現状を記載しています。

 

 

感想

私が最初に読んだ、子どもの貧困について言及した書籍となります。

 

この本を読んで、知らないことが単純に多かったと思いました。

日本の貧困率の高さ(本中では15.7%と記載)や、実際の貧困層の現状、親子の支援施設などです。

 

私個人としては、貧困層の学力向上に興味があります。

というのも、学力が低い=収入が低い傾向にあると感じているため、学力を上げることが子供たちの将来の収入につながると思っているからです。

 

ただ、「子どもと貧困」を読むとそう単純な話ではないことがわかりました。

親は子どものために支援するものだという思い込みがありましたが、この本の中で親が子供にバイトをさせ、お金をせびるなどの実情が見えてきました。

 

ある記事では、女子学生が風俗に頼り学費や生活費を稼いでいる様子が取材されています。

短大に進学することで貧困から逃れられると期待したのですが、実際には資金的に厳しく風俗で働くことに。

それを「貧乏なのに進学した罰」と女子学生は捉えています。

 

現在日本の多くは貸与型の奨学金が主流なので、実際に返済していく必要があるため、諸外国よりも遅れていると言われていることは有名な話です。

 

実際女学生も奨学金を借りていましたがそれでも足りず、借金の返済も必要といっていたので、貸与型の奨学金だけではカバーできる範囲に限界がありそうです。

特に教育が今後の日本社会にとって必要不可欠なので、奨学金のシステムも変更が必要のように考えられます。

 

また非正規就労と貧困の相関にも興味を覚えました。

多くのシングルマザーは非正規雇用で給与が低いと。

さらには、父親が養育費を払えないのも非正規就労のせいとも言えます。

 

非正規就労だと当然勤務時間を長くすることでしか、給与を多く稼げません。

 

すると当然、子どもの相手をする時間が減る。

特にシングルファーザーが働いても児童虐待にはならないが、シングルマザーが働くと児童虐待と言われる。

この点は確かに理不尽なものを感じますが、私もどちらかというと母親が子どもの面倒を見るイメージがあるので、その点は日本社会全体の意識の問題にも感じます。

 

非正規就労なら、子供を作るなという意見も聞かれます。その意見には私も同意してしまいます。

というのも、私自身もフリーランスで働いていますが、結婚、ましてや子供は今の生活では考えられないです。とても妻や子供の負担が苦しくなってしまいます。

 

最後で語られていた、子ども食堂というシステムはかなり優秀で、多くの子供たちを救うことにもなるかと思います。

ただ政府の給付金なども永続的にはで続けないので、何年、何十年と続けていくには政府の支援や、特に周囲の支援が必要に感じました。

 

社会ぐるみで子供を支援するシステムが必要に感じます。

というと、日本古くの良き昭和時代の子供を周囲の社会みんなで育てる仕組みが、やはり優秀なシステムに感じます。

 

今、社会全体のつながりが希薄になりつつある日本、広くは世界で、再び社会のつながりが必要な世の中なのではないかとも思いました。