イノベーションの攻略書 ビジネスモデルを創出する組織とスキルのつくり方を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はイノベーションの攻略書 ビジネスモデルを創出する組織とスキルのつくり方を読んだ感想です。

より良い人生を目指すために必要だと思っているイノベーションについて学ぶため読むこととしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

著者は?

著者は3名で、テンダイ・ヴィキ氏、ダン・トマ氏、エスター・ゴンス氏です。

テンダイ・ヴィキ氏は、イノベーション戦略コンサルティング会社のベネリ・ジェイコブスの創業者であり、主席コンサルタントです。

ダン・トマ氏はエコシステムを使用したイノベーション提唱者として、体験型コースを世界の大学で提供しています。

エスター・ゴンス氏は、ネクスト・アムステルダムの共同創業者兼出資者です。今までに100社以上のスタートアップ企業のメンターを務めており、現在もアドバイザーを務めています。

 

翻訳も渡邊哲氏、田中陽介氏、荻谷澄人氏の3名が務めています。

渡邊哲氏は株式会社マキシマイズの代表取締役です。またJapan Society of Northern California日本事務所の代表でもあります。

田中陽介氏は、株式会社マキシマイズのコンサルタントです。

荻谷澄人氏は三菱商事株式会社勤務の方です。

印象に残った内容は?

エコシステムという概念を中心にして、イノベーションを成功される手法について順を追って紹介しています。エコシステムは、大手の企業も一から構築するのではなく、自社の今まで構築してきた事業も利用しつつ、イノベーションを行っていくという、探索と実行両方を行える企業になる手法だと感じました。

 

ものの見方の危険性

これこそ、小さな(新興)市場は大企業の成長ニーズを満たさないという、クリステンセンが提唱する破壊の第2の原則なのだ。10%成長するためには、売り上げ2,000万ドルの企業なら200万ドルの上乗せで十分だが、売り上げ50億ドルの企業には5億ドルが必要になる。経営的には大企業の短絡的な成長ニーズを満たさない200万ドルの事業アイデアを却下することは理にかなっている。

引用した部分では、成長率だけで見ると危険だということかと思います。売上高1万ドルで成長率10%と、1億ドルで成長率1%であれば、売り上げ額自体は1億ドルで成長率1%の方が伸びています。

また、大企業が売り上げを評価する際、短期的な視点で売り上げが上がる案の方が評価されやすいかと思います。一般的に、イノベーションを起こす際は長い時間がかかるものなので、経営陣の評価との解離があるかと思います。この点でも、イノベーションの評価は、イノベーション用の評価システムや組織構築が重要であると思います。

さらに、ものの見方としても、成長率だけで計ると正確な評価ができないこともありますので、注意したいと思います。

 

7:2:1

企業が事業ポートフォリとの適切な分布を実現するための「魔法の方程式」として、ナジーとタフは「70:20:10」を提唱した。図3-4のように、企業が70%のリソースを中核領域のイノベーションに、20%を隣接イノベーションに、10%を変革領域のイノベーションに投資することを、両氏は推奨している。

私は何かの書籍でこの法則を知り、人生の方針にしています。

今までやってきたことは7割、延長の知識に2割、全く新しいことに1割といった風に時間を割くことを考えています。もともと企業のための話でしたが、非常に参考になる考えではないでしょうか。何事も新しいことをやらないと進歩がないので、この魔法の方程式は使えると思います。

また、魔法の方程式は全ての企業に共通ではなく、事業によっては、「45:40:15」のように変わるようです。

 

仮説シナリオの作成

  • 現状の収益モデルは無視して、価格を10倍に値上げする。値上げした分に見合う価値を提供するには、どうすればよいだろうか?
  • 自社の主力製品やサービスを無料にした場合、どうすれば収入を上げられるだろうか?
  • 現状のビジネスモデルがB2Bの場合にはB2Cに、B2Cの場合にはB2Bに、製品やサービスを変更せずに事業を転換したらどうなるだろうか?
  • 自社製品やサービスの提供価格をすべて1/4にしなければならないとしたら、ビジネスモデルはどう変わるだろうか?
  • すべてのコストが1.5倍に上昇したら、ビジネスモデルはどう変わるだろうか?

ワークショップの一例です。

考えることは重要だと思いますが、なかなかイノベーションチームなどでワークショップのような一見利益に直接つながらない会議のようなものは開きにくいと思います。

そのことが、イノベーションへの難しさだと思います。以前の会社でも、直接お金につながらないワークショップは、非常に評判が悪く、皆悪口ばっか言っていました。というのも、結局ワークショップの時間は、残業にそのまま繋がるので、ワークショップをやるのであれば、その分仕事量を減らすなどのバランスが必要だと感じます。

 

感想

イノベーションについて学べる書籍です。

ただ、企業レベルでのイノベーションの話であるので、個人レベルでイノベーションを起こす話ではないとは思います。あくまで、企業がどのような枠組みでイノベーションを起こすために組織を作るか、どう連携するか、どのような点に気をつけるかといった話になります。

 

以下、私が感じた要点です。

  • 経営層がイノベーションに理解を持つ
  • 上司がイノベーションに理解を持つ
  • 管理グループとイノベーショングループとの相互的な援助が必要
  • 無償でイノベーションを実験できる時間とお金が必要
  • イノベーションでは事業化前に検証が重要

 

書籍自体は面白く感じましたが、私が企業で働いている人間ではないので、直接この本に書かれた知識を活かすのは難しく感じました。

また、企業で働いている平社員が読んでも、活用は難しそうでした。

社長や上長など、ある程度権限を持っている人間が、企業存続のため、どのようにイノベーションを起こしていくか、考えていくための書籍だと思います。

 

 

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