ビジョナリーカンパニーZEROゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になるを読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はビジョナリーカンパニーZEROゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になるを読んだ感想です。

(2021年出版)

 

かの有名なビジョナリーカンパニーを読もうと思ったのですが、より最近発売されたこちら方が最近の知見があると思い、読むことにしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

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著者は?

著者はジム・コリンズ氏、ビル・ラジアー氏です。

ジム・コリンズ氏は1000万部超えベストセラーのビジョナリーカンパニーの著者です。米コロラド州の研究ラボを拠点に四半世紀に渡り偉大な企業について研究しています。

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ビル・ラジアー氏は、ブリストル・インベストメント・カンパニー創業者兼会長です。2004年に死去しています。

 

翻訳は、土方奈美氏です。

訳書に、How Google Worksビジョナリー・カンパニー弾み車の法則などがあります。

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印象に残った内容は?

偉大な企業を作るための条件について分析した書籍です。人材、リーダーシップのスタイル、ビジョン、地図、戦略、イノベーション、戦術の項目から構成されます。中小企業のリーダー必読書です。

 

一番重要な指標

その指標とはバスの重要な座席のうち、そこにふさわしい人材で埋まっている割合だ。p33

一番話がわかりやすく感じました。重要なのは、必要な人材が、必要なポストを占めることです。

本書では、重要ポストの90%以上が、ふさわしい人材で埋まっていることを偉大な企業になる必要条件としています。雇用する時は、本当に必要な人材が見極める必要があります。

 

優秀な人により辞める人がいる場合、どうすれば良いか

この人物を重要ポストにとどめているために、他の人材が会社を去りはじめていないか。優秀な人材は優秀な人材と働きたいと思うものだ。彼らは重要ポストにいる人の凡庸な仕事ぶりがいつまでも許容されていると感じると、退社することで意思表示するかもしれない。p37

会社の5割ぐらいでこのようなことは起きているのではないでしょうか。ちなみに私が会社を辞めた2社はこれが理由でした。

日本の会社では、優秀な社員が原因で他の社員が辞めても、優秀な社員を重要視する傾向にあると思います。しかし、本書では重要ポストにとどめるなとあります。企業の人事権を握る人は、これをよく考えた方が良いでしょう。

 

コインチェック

リーダーシップの7つの要素

  1. 誠実さ
  2. 決断力
  3. 集中力
  4. 人間味
  5. 対人スキル
  6. コミュニケーション能力
  7. 常に前進する姿勢  p81

有能なリーダーに見られる、7つの要素です。

見た限り、どれも必要に思われます。リーダーの人はこれらを意識した方が良いですね。

 

意思決定の基本の流れ

  1. 意思決定にどれくらいの時間をかけられるか判断する。数分、数時間、数日、数ヶ月、あるいは数年なのか。
  2. 最善の選択肢を見きわめるため、ファクトやエビデンスにもとづく対話や議論を促す。
  3. 何をすべきかが明確になったら、あるいは検討時間がなくなったら、一切の曖昧さを排した明確な意思決定を下す。合意が形成されるまで先送りしてはならない。
  4. 意思決定の下に団結し、規律を持って遂行する。 p107

意思決定の流れです。

何かの本で読みましたが、意思決定に長く時間をかけ、決定した意思を簡単に覆さない人が成功しやすいとという本を読みました。

その考えとも合っていると感じました。

 

なぜなぜ分析

もうひとつ有効なのが、「私たちはXという製品をつくっている」という1文から出発し、「なぜ」を5回くり返すという方法だ。私たちはこのアプローチを「5つのなぜ」と名づけた。5回「なぜ」を繰り返すと、事業の根本的パーパスにたどり着くはずだ。 p190

本書で紹介されていたのが、5つのなぜを繰り返すことです。

これをすると、物事の本質にたどり着けます。

昔トヨタの本を読みましたが、そんな分析方があった気がします。どちらが先ですかね。ふと思いました。

 

運もあるが、運だけではない

この会話からは、運というものが内包する奇妙なパラドクスが浮かび上がる。偉大な企業をつくる者たちは、自分たちが最終的に何を成し遂げるか、どんな貢献をするかは運が決めるものではない、と考えている。自らの運命に対して完全な責任を引き受けている。ただひとたび並外れた成功を達成すると、その過程で運が果たした役割を認める。自分の成功を自分の優秀さではなく、運に恵まれたおかげと考えられる人は、その後も向上するための努力を続ける。 p248

よく聞く低レベルな会話では、「私は運がないから貧乏に生まれた」などの話です。

もちろん、お金持ちに生まれて一生楽できる人がいれば、貧困の家庭に生まれ、一生貧乏の生活をする人もいます。そのような点で運はあると思います。

しかし、成功する人は、運は関係ないと努力し、桁外れの成功があれば運の要素もあったと考えます。

 

実は私が読みたい本として、実力も運のうち 能力主義は正義かという本があります。

 

これは米国の成果主義について書かれた書籍です。

本書の主張を踏まえ、改めて運の要素を認識するのは大切に思いました。

 

寛容性

ここで再び、イノベーションを生み出す組織のひとつめの要素に戻る。経営者にとって、最大の課題はクリエイティビティそのものを高めることではない。すでに存在する膨大なクリエイティビティに対する社会の受容性を高めることだ。p360

これはなるほどと思いました。

多くの人は、創造性を高めたいと思っています。しかし、創造性は普通の人間であれば持っているのです。

学校や家庭での教育において、徐々に社会の規則に従うように仕向け、創造性よりも汎用性、従属を求めます。なぜなら従属させてこそ、つまらない仕事ができるからだと私は思っています。

私が子供の時、「毎日違う仕事がしたい」と母に言いました。私は普通のつまらない仕事を毎日したくなかったのです。しかし、母は「社会をなめんじゃねえ」と怒りました。普段はそれほど怒らないのですが、これに関しては語気を強めて言われたのを覚えています。結果的には、私は29歳で独立をしましたが、子供の時に思っていることは大人になっても変わらないのだなと思いました。今だったら社会的に、この考えもある程度認められています。もし当時批判されなかったら、もうちょっと早い時期に違う生き方を考えられたかもしれません。

社会は創造性よりも、普遍性を求めます。これに対して、イノベーションを進めるためには、寛容が大事と説きます。荒唐無稽な考えを批判しない。それだけで、創造性は活きてくるものだと思います。

 

フィードバック

質問1 うまくいったことから、どのような再現性のある新しい学びを得たか。

質問2 うまくいかなかったことから、どのような再現性のある新しい学びを得たか。

質問3 質問1、2をもとに、組織としてより高いレベルの戦術的卓越性を一貫して発揮するために、SMaC実践法にどのような修正を加えるべきか。 p440

SMaCはSpecific, Methodical and Consistent(細部にこだわり、着実で一貫性がある)のことです。

一貫したハイレベルな戦術を遂行する要諦とあります。

私もフィードバックすることはあるのですが、基本うまくいかなかったことしかフィードバックしていません。そのため、今後はうまくいったことからもフィードバックを得ることが必要に思いました。

それがあって、初めて次のレベルに進めるように感じました。

 

感想

正直今まで読んだ本の中で、最も密度が高く、役に立つことが書かれた書籍に思いました。

全部で500ページの本書です。読むのは大変ですが、ほぼ全てが役に立つことばかりです。

多くの書籍が、自慢話などで本の半分ほどが埋まっていますが、本書では他社の分析が主であり、他社の会社でどのようなことがあり、どういう考えだったから偉大な企業になったということが書かれています。

それぞれのジャンル、リーダーシップは、ビジョン、戦略など、詳細に書かれており、この本があれば、起業の心構えの本は入らないです。これだけを極めれば、きっと良い会社ができます。

 

この書籍は中小企業の経営者向けに書かれています。中小企業の経営者は絶対読んだ方が良いです。

 

私が印象に残ったのは、そもそも自分が乗るバスにふさわしい人材を乗せることです。

多くの企業は妥協して、人材の穴を埋めると思います。即戦力が欲しいため、本当に欲しい人材が会社に来るまで

待てないと思います。しかしそれは誤りであり、人材の採用時点で優秀な人を採ることが大事です。私が起業したら、社員にはこだわりたいと思いました。

 

他に印象に残ったのが、ライトクラフトという高級照明器具メーカーです(p323)。この会社は年率10%程度の適度な成長をしていましたが、ニュートーンという会社に買収され、新しいオーナーが初年度に年率50%の成長を目指す戦略を立てました。前年の売上高600万ドルに対して、目標は900万ドルです。

ニュートーンの営業部隊は目標の売上高を目指すため、利益率を大幅に悪化させる値引きを始めました。不運にも新築した工場の構造的欠陥により、在庫が管理できなくなりました。そのため、在庫管理にキャッシュが消費されました。また成長ペースが高まったことで、以前のようなカスタマーサポートが提供できなくなりました。

会社としては、720万ドル売り上げましたが、900万ドルを見込んだ製品は流行遅れになる可能性があり、収益率は悪化。ラインクラフトは徐々に市場からフェイドアウトしていきました。

という話です。

こういった話、失敗した話だけではなく、成功した話など多くの逸話が知れます。

 

本当に勉強になった書籍でした。

ビジョナリカンパニーが名著というのが理解できました。読んだことがないビジネスマンは読む価値がある本だと自信を持って言えます。おすすめです。

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