あなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はあなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」を読んだ感想です。

 

私の人生のテーマとして、「どう生きて死ぬか」というものがあります。

そのヒントを得るため、本書籍を読むこととしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

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著者は?

著者はデイヴィッド・ブルックス氏です。

ニューヨーク・タイムズのコラムニストです。本書はニューヨーク・タイムズベストセラーリストで1位を記録した書籍です。

翻訳は夏目大氏です。

新・100年予測などの本を翻訳されています。

 

印象に残った内容は?

本書は精神面に重きを置いた伝記だと感じました。

筆者はアダムⅠアダムⅡという人間の本性(ジョセフ・ソロヴェイチックという人物がその概念を提唱)について紹介しています。

アダムⅠは外向きの地位や出世などの野心です。

アダムⅡは内向きな道徳的資質で、人にどう役に立つかといった感情です。

筆者は、現代ではアダムⅠが偏重されていると考えています。本書で紹介された人たちの生き方を見ることで、自分の生き方を考える書籍となっています。

以下、本書籍で紹介されている偉人です(細かくはもう少し紹介されています)。

  • フランシス・パーキンズ(アメリカ合衆国労働長官)
  • ドワイト・アイゼンハワー(第34代大統領)
  • ドロシー・デイ(社会活動家)
  • ジョージ・マーシャル(アメリカ合衆国国務長官)
  • ランドルフ(公民権運動家)とラスティン(公民権運動家)
  • ジョージ・エリオット(作家)
  • アウグスティヌス(古代神学者)
  • サミュエル・ジョンソン(イングランド文学者)とモンテーニュ(フランス哲学者)

 

天職はつらいもの?

この「天職」という考え方は、現代の社会に広く行き渡っている考え方とは相容れない。そのことは言っておくべきだろう。天職は、個人の要望、必要を満たすものではない。現代のエコノミストたちが考えるような職業とは違う。天職は、幸福を追求する仕事ではないのだ。

天職といえば、自分が向いている仕事で、苦労もせずにその仕事がうまくいくようなイメージがあります。

しかし、本書籍では、天職について別の見方をしています。

すなわち、天職では、仕事(天職)が目標を達成するための道具であると説きます。

我々の考える天職では、人に仕事がつきますが、この書籍の天職は目的を達成するための仕事です。

この考えのメリットは、自分のしていることが正しいと思うかぎり、苦難にも耐えられることだと思いました。

 

道徳的な失敗の原因は?

「道徳的な失敗があると、それは本人の人格的欠陥のせいだとみなされやすい。だが、実際には、正しい理想が抱けなかったことが原因であることも多い。誰にも欠点はある。勇気に欠ける人、勤勉でない人、忍耐力のない人。他人にも自分自身にも、探せば欠点は多く見つかるだろう。それが失敗につながっていると考えるのは間違いではない。意外に気づきにくいのは、その人の善悪の基準自体が誤っているということである。これは些細なようで重大な問題だ。手本になる人がいないか、あるいは手本の選び方が間違っているために、何が良くて何が悪いかを十分に学べなかったのだ」

1943年にリチャード・ウィン・リヴィングストン氏が書いた言葉です。

つまり、人が元々悪いのではなく、理想が描けなかった、ひいては手本になる人を見出せなかったということです。

この一つの対策として、歴史を学ぶことが挙げられます。歴史を学ぶことで、偉人について学べ、参考になるような人を見定められる可能性があるからです。

私は歴史が好きなので、一つの面白い考え方だと思いましたし、納得もしました。ただ、筆者は敬うためにも能力が必要だと主張しています。そのため、本を読むなどして、常に勉強していきたいと思いました。

 

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自戒の心

ジョンソンはいつも、自分が自分を甘やかしていないか心配していた。身体が不自由だとつい甘やかしがちになると思い、そうなるのを恐れていたのだ。「病気はわがままを生む」彼は晩年、そう書き残している。「苦痛を抱えているものは、安楽を求めがちになるものだ」

片目を失明し、もう片方の目の視力も弱く、片耳も聞こえなかったサミュエル・ジョンソン氏ですが、自分を甘やかさないようにしていたそうです。

手術の後から、外見はまるで人食い鬼だったようですが、彼はそれにも負けず、自分を律して、英語辞典を作成するなどの偉業を成し遂げたのです。

身体的に不利な状況だったら他人に頼るところですが、それをしなかったことが偉業につながったのかもしれません。「病気はわがままを生む」という言葉は、覚えておきたいと思いました。

 

感想

400ページに渡る大作でしたが、面白く読み切ることができました。

本書のテーマは、現代ではアダムⅠが偏重されているが、アダムⅡも非常に重要だということだと思います。

 

ブルックス氏のTEDトークのテーマに「人生の集約は、履歴書と追悼文のどちらに?」というものがあります。

 

アダムⅠは履歴書に当たりますし、アダムⅡは追悼文に当たります。

履歴書ではどのような会社に所属してどういう仕事をしたかという話ですし、追悼文ではどのような人間であったかということです。

私自身、死ぬ前に人が集まるより、死んだ後に人が集まるような人生が良いと思うので、アダムⅡを豊かにするのが重要かと思います。

 

そのための紹介として、本書では多くの偉人が紹介されました。

全ての人に通じていたのは、苦難や困難があったことです。そして、みなそれを乗り越え、アダムⅡを鍛えていったということでしょうか。

 

教訓としては、自分も辛い困難に耐えれば、必ず報われることがあるのではないかと思い行動していくことが重要だと思いました。

 

 

余談ですが、TEDトークで原稿はあんまり見ないで欲しかったなと思いました(忙しそうな人なのでしょうがないですが・・・)。

 

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