みなさんこんばんは。
今回はやる気が上がる8つのスイッチを読んだ感想です。
(2018年出版)
昔からやる気が上がらない時に仕事効率が落ちることが多々ありました。それを防ぐためにもやる気を上げる方法について書かれた本書を読むことにしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者はハイディ・グラント・ハルバーソン氏です。
社会心理学者で、コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副長です。
著書に、やってのける、だれもわかってくれないなどのベストセラーがあります。
以前には、同じ著書によって書かれたやり抜く人の9つの習慣も読みました。
翻訳は林田レジリ浩文氏です。気に入った本を自ら売り込み出版するスタイルの異色翻訳者です。
訳書に、オレなら、3秒で売るね!、逆境を生かす人 逆境に負ける人などがあります。
印象に残った内容は?
本書は、やる気が上がる8つの項目について書かれているようですが、私には7つに思えました。本書では、8つに分類された性格を細かく紹介しており、そこらへんの記述が冗長に感じました。
自己効力感の必要性
では、自己効力感は成功にどれほど影響するのでしょうか。
今までに行われた何百もの研究によると、自己効力感と成功の相関係数は0・34となっています。そほれほど関係がないように見えますか?そう思われるあなたに別の例を挙げてみましょう。ある仕事に必要とされる技能のテスト結果とその仕事での成功の相関係数は0・19にすぎないのです。p40
これは非常に重要なデータだと思いました。
仕事にはスキルが必要だと思いますが、それでも相関係数は0.2です。しかし、自己効力感はその1.5倍です。如何に自己効力感が重要かわかります。ちなみに自己効力感とは、目標を達成するために必要な能力が自分にあると思う確信のことです。
成長を意識するためにも
そのためにはこんなトリガーワード(引き金になる言葉)を使ってみるようにしてください。
- 学び
- 改善
- 発展
- 成長
- 前進
- 将来的に p97
考え方には2種類あります。証明マインドセットと成長マインドセットです。これは目標を達成する時にどう思うかです。
証明マインドセットは、自分の優秀さを証明するために目標を達成します。一方成長マインドセットは自分を成長させるために目標を達成します。
証明マインドセットの人は、不安に押しつぶされることや諦めることが多いです。過程を楽しむことができず、いつも不安に苛まされます。
一方成長マインドセットは一種のお気楽主義で、困難に陥っても粘り強く取り組む特徴があります。
つまり、私たちは成長マインドセットになるべきなのです。そのために重要なワードが引用した文章です。
常に、学びなどの言葉を頭に入れておきたいものです。
獲得フォーカスが注意すること
- よく褒めてポジティブで楽天的な環境を整える
- 目標をはっきりと持たせる
- アイデアを自由に出させる
- 彼らは何でも早く片づけたいと思っていることを忘れない
- 大きな絵を描く
- 決断する時にはプラス面を考えさせる p117
目標に向かう時には2つのやり方があります。
それが獲得フォーカスと、回避フォーカスです。
獲得フォーカスは賞賛を得ようとするやる気の持ち方で、回避フォーカスは叱責を回避するためにやる気を持ちます。
私はどちらかというと獲得フォーカスなので、引用した文章の6つの項目を意識するべきなのです。
やる気にも種類があって面白いですね。
アクションプラン
私がやるべきアクションを次に書きます。
- 自分はやれると思う
- 成長を意識する
- 楽観的に困難を考える
- 大きい目標を考え何を得れるか考える
自分はやれると思う
まずは自己効力感を持つことが重要だと思います。
自分はやれるんだ、力を持っているということは常に考えたいです。
成長を意識する
私は証明マインドセットになることが多かったので、成長を意識したいと思います。
今オリンピックを目指していますが、成長を考えたら失敗も苦痛ではなくなりました。常に成長を合言葉に努力したいと思います。
楽観的に困難を考える
前書のやり抜く人の9つの習慣では、引き寄せの法則は間違いだと書かれていました。それは過度な楽観主義で、努力しなくなるからだとありました。しかし、楽観主義は大切で、合理的に考えろとも書かれていました。
そのため、困難はあるけど自分ならできるという風に、楽観的に困難も乗り越えれれると考えていきたいと思います。
大きい目標を考え何を得れるか考える
獲得フォーカスで重要なことは先ほど引用しました。
そこで、獲得フォーカスは目標を達成できて何を得れるかを考えるのが重要とありました。
私もオリンピックで優勝して、名声を手に入れられることと期待して、努力を続けていきたいと思います。
感想
本書ではやる気にフォーカスされています。
説明は主に、証明マインドセットと獲得マインドセットについて、獲得フォーカスか回避フォーカスについて、自信について書かれています。
内容はかなり薄く感じました。前著のやり抜く人の9つの習慣はかなり参考になることが多かったのですが、本書は正直期待はずれかなと思ってしまいました
本書の半分以上が人間タイプの分析に割かれています。
人間は8タイプいて、各種のタイプがどんなことを考えているかについての説明です。それぞれの人がどうしたらよいかについて書かれているのですが、結局やるべきことは、証明マインドセットを持って、自分のフォーカスに合った方法を意識し、自信を持つということです。そのため、各人間がこうするべきというのも、ほぼ同じ内容なので、内容としてはうーん……という感じでした。
それでも100ページでまとまっているので、本を読むのが苦手な人が試しに読む自己啓発の本としては良いかもしれません。私としては、この本を読むよりはやってのけるの本を読んだ方が費用対効果は大きいと思います。
とにかく簡単に読め、やる気というものがどういうものか知りたい人は読んでもいいかもしれません。