自分のために働く 人生100年時代にふさわしい挑戦を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は自分のために働く 人生100年時代にふさわしい挑戦を読んだ感想です。

2018年出版

 

働き方について再考するため読むことにしました。

 

著者は?

著者は岩本敏男氏(1953年生まれ)です。NTTデータで代表取締役社長を務めた人物です。

 

印象に残った内容は?

自身の今まで働いてきた経験から、これからの働き方についての考えを述べている書籍です。

簡単にいうと、変化に適応しつつ、顧客のために最善を尽くしつつ、自分のために働くということです。

 

会社における個人目標

しかし、現代の日本の企業社会では、必ずしも彼の願いが実現されているとは言いがたい。目標管理制度は本来、みずからが設定した目標に向かって絶え間ない創意工夫や改善を行うことで自律的な成長を期待し、目標によって個人がみずからをマネジメントする有効な手段である。

だが時として、先の例のように、目標そのものをマネジメントするツールとして使われることもある。「MBO」(Management By Objectives)ではなく、「MOO」(Management Of Objectives)になってしまっているのである。

元々目標管理制度ですが、1950年代にドラッカーが広めた手法です。自分が働いていた2社でも、年度始めに目標を提示して、その目標達成率に応じて、給与が多少変動するシステムをとっていました。

しかし、本書でも紹介されているように、個々人の勤労意識の向上や正当な評価というよりも、部下の人事評価システムの一部に形骸化しているように思えます。業務と直接関係のなさそうな目標を、人事評価の一助とするために設定していると感じました。他の会社がドラッカーの手法を使っているから、うちも使ってやれというような形であるため、本来の目標管理の本質と異なっていると感じました。これについては、適切に設定されている会社を見てみたいものです。

 

イノーベーションに必要なもの

ちなみにシュンペーターが唱える、イノベーションを起こす5つの分類を現代風に簡単に要約すれば、以下のようになる。どれもいささかも古びておらず、今日でもしっかりと通用する。

  1. 新しい商品やサービス
  2. 革新的生産技術
  3. 新しい市場と販売チャネル
  4. 新しい原材料
  5. 新しい組織

たびたびビジネス本に出てくるシュンペーターのイノーべーションに必要なものです。

これは押さえておきたいので、メモとして残しておきます。

 

型破りと形無し

「型」にまつわる印象的なエピソードもある。故・18台目中村勘三郎の話だ。

劇作家・唐十郎が主宰するアングラ演劇を見た若かりし勘三郎が、父である17代目勘三郎に「ああいう歌舞伎がしたい」と訴えたことがあるという。ところが、「百年早い。そんなことを考えている間に百回稽古しろ!」と叱られてしまった。

納得がいかず悶々としていたある日、僧侶で教育者の無着成恭氏の言葉を知る。

「型がある人間が型を破るのが型破り、型がない人間が型を破ったら形無し」

以来、型を習得することに心血を注ぎ、後継者にも幼い頃から基本を叩き込んだそうだ。

型破りと形無しの違いを紹介した文章です。こういった説話は説得力があるため好きです。

そこそこ歳を取ったので型の大事さは今となってはわかりますが、幼い子供などの説得にも使えそうです。

 

 

感想

働き方について考えを紹介している書籍です。

著者が、60歳を超える人物で社長の経歴もあるので、本書で紹介されている内容も説得力があります。

 

今や昔と違って、個人でなんでもできる時代になりました。そのため、会社で働いている人は、個人でできたいことに魅力を見出したいものです。そのためには、企業というブランドを使って、会社に埋没せずに、自分らしい個性を出して、顧客を大事にして働くことが大事に感じました。

私自身、会社での自由度の低さに苛立ちやめてしまいましたが、会社で働く人は、タイトルにもあるように自分のために働くのが良いのでしょう。もちろん自分で会社をやっている人もそうですが、自分で会社を立ち上げる人は自分のために働いていると思うのでやはり雇われ人の方こそ自分を大事にしたいところです。

また時代の流れがどんどん早くなっている現代なので、変化にも柔軟についていきたいと感じる書籍でした。