2000社の赤字会社を黒字にした社長ノート 仕事に大切な「気づきメモ」を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は2000社の赤字会社を黒字にした社長ノート 仕事に大切な「気づきメモ」を読んだ感想です。

社長が日々どういうことを考えて業務に当たっているかを知りたくて読みました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

著者は?

著者は長谷川和廣氏です。

1939年生まれで、ケロッグジャパン、バイエルンジャパン、バリラックスジャパンなどの代表取締役社長などを歴任。

2000年には、株式会社ニコンと仏エシロール社の合弁株式会社ニコン・エシロールの代表取締役として、50億円の赤字を抱えていた会社を1年目で黒字に復帰させました。今までに2000社以上の再生企業に参画しています。

 

印象に残った内容は?

利益の生じ方を知っている人は強い

“利益はどうして生まれてくるのかを知っている人は強い!そういう人は1円の重みを知っている”

ですから私が企業再生を請け負った時、最初に手をつけるのは「この会社はどういう方法で利益を生み出すべきなのか」ということを、社の全員に、まさに洗脳に近いカタチで理解してもらうことです。

これは私も感じます。

どうしても現場で働いていると、売り上げを上げることよりも、日々の仕事を終わらせることに重きを置いてしまいます。

自分のやっていることが、どうやって売り上げにつながるか意識できるようにしたいところです。

 

成功する人は失敗しない

“成功する人は失敗しない。なぜなら勝つまでやるからだ”

ギャンブルの必勝法を知っていますか?それは勝つまでやることです。ただし、お金が有り余っている人にしか、この必勝法は使えません。ギャンブルを仕事と置き換えて考えたとき、お金の代わりになるのは「やる気」、モチベーションの強さです。

松下幸之助氏の名言に「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる」という言葉があります。

私の好きなべしゃり暮らしという漫画があるのですが、この本のお笑い養成学校の学長?が同じことを言っています

「たったひとつだけ絶対に売れる方法があります。それは売れるまで絶対あきらめない事です。しがみつく事なのです」

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感謝の心を持つ

“素直に「ありがたい」と思える心を持ち続けよ”

私が20代の頃、上司によく「おまえ、”ありがたいの心”を持っていないと辛くなる一方だよ」と言われました。アポイントの時間より前に取引先に伺ったのに、受付で1時間以上待たされていたときも、「向こうもオレたちを待たせるほど忙しいのに、時間を作ってくれたんだ。ありがたいと思っておけ」と言うのです。上司のその一言でイライラした心がスーッと収まって、商談もうまくいきました。自分の都合ばかりで物事を考えていると、ありがたいと思う気持ちは薄れてしまいます。実はそこに仕事を滞らせる落とし穴があるのです。

これも中々に難しいことだと思いました。

ただ、常に感謝の心を持つことができれば、イライラした思いもなくなりますし、相手への態度にも良い影響が及びそうです。これは自分の徳を高めるしかないので、自分を鍛えて行きたいと思います。

 

ピンチはチャンス。短時間で脱出する

“ピンチは短期間で一気に脱出する!これが大赤字から学んだ黒字転換術の極意”

収支を黒字にするためには非常に細かな作業が必要です。工場の工程の見直しから営業マンの経費まで全てを精査しなくてはなりません。

そのため、この作業を延々とやっていくと「今日できなくてもいいや」という怠け心が、つい湧いてきます。するとゴールに近づかない、ますますやる気が失せるという負のスパイラルに・・・・・・。ですから、ハードなことほど短期間で終わらせるのが仕事のコツなのです。

ピンチはチャンスと書きましたが、これは私の言葉です。社長はあくまで、ピンチから早く抜けましょうと言っています。

辛い嫌なことを後に回すと、それが気になって効率が下がる気がします。つまりは、早く解決した方が良いのです。なおかつ、個人的にピンチはチャンスだと思うので、その時にもうワンアクションを加え、より良い結果を目指したいものです。

 

無理でもやる

“できない理由はいくらでも思いつく。上司の方も織り込み済み。だからこそ、無理を承知で引き受ける人材を頼もしく思う!”

どんな人が評価されるか?それを考えた時、結局のところ「不器用でもきちんと働く人」が勝ち残っているなぁと実感します。上司にとって一番聞きたくないのは「できない言い訳」です。小利口な部下ほど、このできない言い訳が多い。

これは私が大学院時代にも言われました。

「やらないと仕事が回らなくなるんだ。無理でも全部できますと言え、できないかは俺が判断するんだ。」と指導教官に言われました。

社会人になった後でも、とりあえず「やります。」と言ってきました。そのため、会社でもある程度の評判は保っていたと思います。とりあえず頼まれたらやるという姿勢は大事だと感じます。

 

発想を転換する

“売りたければ逆サイドから考えよう!”

新製品の発売促進の時、私はいつも「逆サイド」から考えるようにしています。どういうことかというと、普通なら「売れるピザとは何か?」「みんなが乗りたいクルマとは何か?」ということから考えて商品を作り上げていくのですが、私の場合は「あまりおいしくないピザを売るにはどうしたらいいか?」とか「乗りたくない自動車って、どんなクルマだろう?」というところから考え始めるのです。

これは発想の転換が面白いなと思いました。

確かに売れる要素を考えると、考える要素が膨大になってしまいそうですが、売れない要素を考えると、売れる要素よりは収束しやすく感じます。

 

ニーズを満たす

“人間のニーズには10種類ある”

以下はジョンソン時代の同僚、梅沢伸嘉経営学博士の分類。これは私の仕事の種明かしですが、この10の考えのもとに、私は商品開発や販売戦略など、マーケティングの仕事を優位に進めてきました。

  1. 豊かさニーズ(心豊かな人生を送りたい)
  2. 尊敬ニーズ(認められる人生を送りたい)
  3. 自己向上ニーズ(自分を高める人生を送りたい)
  4. 愛情ニーズ(愛されて生きる人生を送りたい)
  5. 健康ニーズ(元気な人生を送りたい)
  6. 個性ニーズ(自分らしい人生を送りたい)
  7. 楽しみニーズ(楽しく、ラクな人生を送りたい)
  8. 感動ニーズ(心ときめかせる感動の人生を送りたい)
  9. 快適ニーズ(快適な人生を送りたい)
  10. 交心ニーズ(仲良く、心温まる人生を送りたい)

❇︎人間の持つ心の本性、ニーズをうまくつかんで仕事に生かそう!

これは人が何を求めているのか一目瞭然です。

マーケティングにも人間関係にも使えそうな、非常に重要な人間のニーズです。

 

リーダーの役割

“リーダーの能力とは一緒に働く人たちのモチベーションを上げること”

これは私自身の体験からして、かなり難しいことです。特に業績の落ち込んだ赤字の会社ほど、リーダーは「この人と一緒なら頑張りたい。努力したい」と周囲に強く思わせなくてはなりません。

リーダーと言うと、チームを引っ張っていったり、叱咤激励したりするイメージです。

会社では、やんわりとチームを引っ張るスキルが重要に思いますが、学生時代は有無を言わさず無理やりやらせるリーダーが多かったように思います。

上記言葉は腑に落ちます。リーダーに必要なものは、周囲の人をやる気にさせる力だと。

 

感想

面白い読み物でした。

実際に社長が考えていることに、さらに実体験があるので説得力があります。

 

社長が書いてあることなので、経営者的な目線も多いのですが、一般のビジネスマンでも参考にすることは多々あったと思います。