みなさんこんばんは。
今回は資本主義の終焉と歴史の危機を読んだ感想です。
2014年刊行
資本主義についての理解を深めるため、またタイトルに興味を持ったので読むこととしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。また、漢数字は英数字に変換しています。
著者は?
著者は水野和夫氏(1953年生まれ)です。
日本の経済学者。法政大学教授です。
民主党政権では内閣官房内閣審議官などを務めた経歴があります。
印象に残った内容は?
アメリカ、新興国、日本、西欧の資本主義の構造を見直し、これからどうしていくかという構成になっています。
電子・金融空間
そして、利潤率の低下に耐え切れなくなった先進国、とくにアメリカが目論んだのが、新たな利益を得られる「空間」を創造することでした。本来は1970年代に「終焉の始まり」を迎えたはずの資本主義を、アメリカは「電子・金融空間」を創設することによって、その後、30数年にわたって「延命」させてきたのです。
今までも資本主義は、縮小しそうになると、新たな市場を求めていました。
最近では、それが「電子・金融空間」になります。ただ、この先は筆者もどうなるかは、新しい空間が出てくるまでわからないとしています。
世界政府
その方向性とは、国際政治学者のヘドリー・ブルが主権国家システムを超える形態のひとつとして指摘した「新中世主義」というものです。ブルは、著書「国際社会論」のなかで、主権国家システムを超える形態として、次の5つを挙げています。
- システムであるが社会ではない
- 国家の集合であるがシステムではない
- 世界政府
- 新中世主義
- 非歴史的選択肢
世界政府は私も考えていた構想です。
というのも、昔の人が住んでいた地域がその人の国になりましたが、それでは資源がない国が不利な気がします。
そのため、数百年後か、数千年後かは分かりませんが、最終的に世界は統一されると勝手に思っています。
ただ、筆者は①と③に現実性がないとしています。
感想
ほとんど経済を知らない自分にとって、ハードルが高い本でした。
もう少し、各国の取り組みを知っていれば、内容を把握できたかと思います。
ただ、資本主義の定員15%ルールには納得です。
85%の人には貧困を押し付けて、上位15%が豊かになるということですが、どう考えても、自分が豊かになるためには他人を貧困に落とす方法しかありません。
しかし、後進国が発展するについて、先進国はいったいどうなっていくのか。どう考えても15%では無理が生じそうです。
これこそが、資本主義の終焉ということでしょうか。
これについては、もう少し優しい経済の本で学んでいきたいと思いました。