みなさんこんばんは。
お久しぶりです。
前回、湯檜曽川で嫌な思いをしてしばらく釣りをやめていました。
しかし、アイ・アム・冒険少年や池の水ぜんぶ抜く大作戦などのTV番組で釣りをしている様子を見て、釣りをしたいと強く思いました。
私としては、釣りをする際、人間の嫌な部分でストレスを受けたくないという考えがあります(無言で追い抜かれたり、車で降りる準備をしていると後から来て先に川に入られたり・・・)。
前回も、釣り人と遭遇してしまったことが原因で嫌な思いをしました。
そのため、今回から、予約制で人数を限定して釣りができる、上野漁協管理の毛鉤専用区本谷で釣りをすることにしました。
1年ぶりの釣りです。
実は、2021年4月からヘルニアが悪化し、椅子に座れなくなりました。
仕事もせずに3ヶ月ずっと横になっていましたが、全く改善が見られませんでした。
そのこともあり、運動でき、なおかつ安全そうな本谷で釣りをすることにしました。
前回も使用していた3.6mのテンカラ竿を使用し、テンカラ釣りで挑みました。
本谷釣行記
前日に毛鉤の作成や、釣具の準備をしました。
6Xのラインを購入しましたが、このぐらいの太さでしたっけ?
そして、思ったよりラインの値段が高いですね。
1年ぶりの釣りなので記憶がなかったのですが、準備完了です。
朝5時起き、6時30分出発、8時10分に川の駅上野(上野村ふれあい館)に到着です。
ヘルニア保護のため、途中で、万葉の里に寄るなどしました。
それでも、2時間弱で到着できました。
ちょっと時間が早かったので、川の駅から神流川を見ると、鮎釣りが1人、ルアー釣りが1人いました。
鮎釣り師とルアー釣り師が混在する釣り場は珍しいので、面白い風景でした。
鮎釣りの人は腹を壊したようで、私と同じくトイレにこもっていて共感を覚えました。
冷たい川に入ると、急に下痢になるんですよね。
みなさんも釣りの際は注意して下さい。
ちなみに、川の駅上野のトイレは綺麗で、音姫も鳴ります。
トイレが綺麗なのは非常に嬉しかったです。
8時30分に漁協前に行くと、ちょうど私と同じように、予約してそうな人が前に来ました。
初めて釣りに来た私は、その人の真似をして同じように紙に必要事項を書きました。
漁協の人にお金を払い、駐車許可証を貰い、準備は終わりです。
ちなみに、その人は中ノ沢で釣る人で、東京から来たようでした。
やっぱり上野での釣りは、人気があるんだなと思いました。
自分が釣りに行った日は、珍しく本谷1人(私自身)、中ノ沢1人だったようです。
ただ、1人だからと言って、後で人が来る可能性があるので、13時までは他の場所で釣りをしないように言われました。
初めて、本谷、中ノ沢で釣りをする人は手順がわからない人がいるかもしれないので、下に手順を示します。
本谷、中ノ沢での釣りの手順
- 電話または直接予約する(次の分は駐車許可証を返却する際に予約しました)
- 予約当日に、8時30分までに川の駅にある漁業組合に行く。
- 用紙に氏名・住所などの連絡先を書く。
- 用紙を渡し、料金を払う(年券無しは3500円、有りは2500円)
- 駐車許可証を貰い、釣りに向かう
- 17時30分までに、駐車許可証を漁協に返却する
このような手順になっていますので、本谷、中ノ沢で釣ろうと考えている人は参考にしてください。
手続きを済ませ、本谷に向かいました。
所要時間は、川の駅上野から車で10分程度でした。
漁協の人に行けるか心配されましたが、あらかじめ本谷の場所は調べていたので簡単に行けました。
不安な人は下に地図を貼ったので、これも参考にしてください。
駐車場は、管理棟だけにしかないようです。
先は通行止めなので、道路はわかりやすいです。
管理棟自体は綺麗で、中も使えるようでした。
中を見渡すと、2006年、2008年のカレンダーが貼ってありました。
時が止まっているようで、ちょっと怖かったです。
トイレは、山では貴重な洋式です。
山にしてはかなり綺麗だったので、女性も少し安心かもです。
使い方が汚いのが、残念でした。
漁協で受付した際にもらったものは3点です。
- 駐車許可証
- 釣り券
- 地図
駐車許可証ですが、車前面に置きます。
なぜなら、本谷は予約制であり、予約した人以外は原則釣れません。
そのこともあり、許可証が必要となっています。
しかし、本谷への入り口を見ると、侵入禁止にはなっていません。
もしかしたら、予約者以外侵入禁止でもいいかもしれませんね。
釣り券ですが、紙素材です。
私は年券しかほぼ購入しなかったので、紙素材は珍しく感じました(2年前の釣りは全て日券だったので紙でしたが)。
プラスチックケースに、釣り券を入れられるものがあると便利だと思いました。
初めて来た人に重要なのが地図です。
これのおかげで、なんとなく場所のイメージができました。
ただ、どの場所がテンカラに有利か、フライに有利かはわかりませんでした。
その表示もあれば、もっと見やすくなると思います。
ちなみに地図は上野漁協にも載っています。
予約した7番の場所へ行くのには、管理棟から歩いて10分弱ぐらいかかりました。
道中、道路から川を見ましたが、釣れそうなポイントばかりで、期待に胸が膨らみます。
初めて来た人でもわかりやすいように、デカデカと番号が示されています。
間違って違う場所に入る心配もなさそうでした。
途中、ダムのサイレンが何度か鳴りましたが、それが少し怖かったです(多分9時のサイレン?)。
サイレンのせいで、ダムの放流があるのか心配になりました。
気になる方は、先に漁協の人に聞いた方が良いかもしれませんね。
川に降りたのは、9時10分ぐらいです。
トンネルのすぐ横に、川へと降りる場所があります。
まず思ったのが、厳重に場所を管理していることです。
あらゆる場所で、予約者以外、釣り禁止の看板があります。
この時は、流石に違反者はいないと思っていました。しかし、この後、違反者に会うとは……
川に降りると、いつも通り釣れそうな気配がします。
気配がするといつも釣れません……
しかし、今回はC&R区間です。
期待が高まります。
本谷7番と、その下流の堺には網がありましたが、長年の腐食か分かりませんが破れていました。
その下流側を見ると、釣り人の姿が。
エサ釣り師達が、本谷とギリギリの場所で狙っているので、少しビビりました。
気持ちはわかります。
C&R区間から流れ落ちてきた魚を釣って食べるためです。
対策として、網を金属に変えるか、堰堤のようなものがあれば、良いと思いました。
釣り上がっていきますが、まさかの反応なし。
もちろん1年ぶりなこともありますが、少し悲しくなりました。
魚はいましたが、自分の腕が……
と思っていると、魚がライズ。
フッキングはしませんでしたが、20分ぐらい釣り上がり初めての反応。
岩横の流れで反応しました(以下、赤が魚の反応した場所、青が川の流れ、黄色が毛鉤の流れを示します)。
釣り上がっていきますが、反応はありません。
途中、小さい落ち込みがありましたが、ここでも反応なし。
場所はいいのですが、反応をうまく引き出せません。
途中、アタリはちらほらありました。
ライズはしましたがフッキングはしません。
すると、得意の流れが合流する場所でヒット。
しかし、すぐにバラします。
釣り上げれば坊主回避で安心だったのですが……
場所は、相変わらず素晴らしいです。
釣れそうな雰囲気があります。
下の場所でもヒット!
しかし、こちらもバラし……
時間は11時だったので、下記の場所で休憩です。
キャンプできそうな場所でした。
パンを食べて、少しゆったりとしました。
ただ私はヘルニアです。
座ると激痛になるため、あまり座っていられませんでした。
そんなこともあり、立って休んでいました。
ふと上を見上げると、青空が素敵でした。
釣れなくても、いい気分転換です。
11時30分に釣りを再開です。
違反者に遭遇?
私は今までの経験で、釣り人に悪い印象を持っています。
そのため、常に、道路の上の確認、後ろを振り返る癖があります。
12時ごろでしょうか。
ふと人の気配を感じ振り返ると、男性が。
向こうも気づかれたと思い、素早く逃げます。
自分は、唖然としてしまいました。
予約したのになんで???
疑問が浮かびます。
素早く写真を撮るも、すでにいなくなった後でした。
赤色の場所でこちらに気づき、去っていきました。
聞いた話では、タダで釣りたくて、本谷を狙っている釣り師がいるようです。
しかも、実際に捕まり、前科がついた人間もいるとのこと(罰金100万円以下)。
私も写真を撮りたかったのですが、殺される危険もあり追いかけられませんでした。
今度は、上の道路に上がって、追うのがいいでしょうか。
次は、上野漁協の人に連絡できるように、電話番号を登録しておこうと思います。
ちなみに、顔は、最近話題の硫酸をかけた人に顔が似ているように感じました(ぱっと見なのでそれほど正確ではないですが)。
歳は30代~40代でしょうか。身長は低めで少しぽっちゃり。
そしてベストを着ていたので、釣る気まんまんの装備でした。
みなさんも、違反者にはお気をつけください。
釣り再開
釣り上がっていきますが、相変わらず雰囲気がある場所です。
下の場所でヒットがありますが、相変わらず釣れません。
さらに登っていくと、岩が増えて来ました。
魚影は本当に濃くて、慎重に動くと、周りに近寄って来ることもありました。
魚の居場所も、上から見えます。
ただ、見える魚はもちろん釣れませんでした。
終わりの近くにも、大きな淵がありました。
魚が何匹もいるのが見えましたが反応なしです。
もう少し、精度が高い毛鉤(見破られない)を作る必要があるかなとも思いました。
13時10分にようやく、本谷7と6の境目まで来れました。
13時から上の方まで行けるのでちょうど良かったですね
最後にも、大きな淀みがありました。
1匹だけ、めんどくさそうにぱくっと咥えてくれましたが、フッキングできず……
あとは無反応でした。
ちなみにこの場所から入渓できるので、川へのアクセスはしやすいと思います。
本谷6から上はこのようになっています。
進んでいくと、相変わらず反応はありますが、フッキングはせず。
今回、場所の把握が優先課題なので、ここからは迅速に釣り上がっていきます。
途中、白骨化した歯(顎?)がありましたが、怖いですね。
渓相はこんな感じです。
7に比べると、瀬、小さい落ち込みが多いように感じました。
と思っていると、ヒット。
これはガッツリ食った。
いけると思って竿を立てたら上の木に当たりました。
その勢いで竿が下がると、糸が緩みそのままバラしました。
上の木まで気にしないといけないのか……
人生で初めて、木に当たってバラしました。
今後は気をつけたいですね。
ちなみにイワナが釣れていたようで、黄色い外見でした。
下記の岩横でヒットがありました。
釣れそうな感じはしませんでしたが、釣れるもんなんですね。
イワナを釣るのは昔からの課題なので、注力したいです。
渓相はテンカラ向きだと思います。
全体的に釣りやすく感じました。
ヒットはありましたが、どれも深くフッキングせずバラシが続きます。
そんなこんなであっという間に、5まで来ました。
と思っていたら、まさかのヒット。
高い場所にいたので、川側に腕をつっぱり、素早く川に降ります。
1年ぶりに網を取り、無事キャッチ。
立派なヤマメが釣れました。
本当に立派ですね。
他の川ではお目にかかれない魚体でした。
場所は、流心に流したら食いついてくれました。
元気がよく、写真を撮ったら、網からジャンプして飛び出していきました。
ありがとう!
その後も、釣りやすい渓相が続きます。
もちろんヒットもバラシも何度もありました。
底を見ると必ず魚がいました。
魚がいる安心感は素晴らしいですね。
集中力がそれほど切れません。
あとは、自分の腕が必要なだけでした。
途中、ゆるい流れもあります。
フライフィッシングの人の方が楽しめますかね?
一番の後悔がこちらです。
この場所、流れが渦を巻いており、その中に大量のヤマメがいました。
3回ヒットしましたが、全て釣れず……
これが1番の後悔でした。
小さい毛鉤なら釣れていたかな?
本谷5は、大きい岩が多く、左側に道があるパターンでした。
心配な人は、左の道を通るのが無難そうです。
私も川中ではなく、山道を通りました。
ちなみに、こちらも当たりがありましたが釣れず。
上から見るとこんな感じです。
道中は、相変わらず大岩が多いです。
この場所も、左上に道があり、そこを超えていきました。
パイプ階段は壊れるんじゃないかと心配になりました。
岩を越えると最後の落ち込みゾーンです。
ここでまさかのヒットです。
川面が綺麗なので、咥える様子を見ていました。
ヤマメがやる気なさそうに咥えてくれたので、釣り上げることができました。
後半慣れてきて、流心に流せたのが良かったのかもしれません。
とにかく綺麗でした。
ポイントはドラム缶がある場所で、流れの終わりでした。
5は、最後に流れの緩い場所で終了です。
4も小さい落ち込み、瀬がありそうで楽しみでした。
残念だったのが、ゴミがあったことです。
ゴミを捨てなくなればいいなと思います(釣り人じゃなかったらごめんなさい)。
最後もバラシ連続です。
もう時間がないので竿ごと撮りました笑
最後に1匹釣れることを期待しましたが、深くフッキングせず……
この後の場所も面白そうでした。
しかし、私が終了と決めていた16時30分になったので納竿です。
釣り終了
16時40分には帰る準備ができ、17時前には川の駅上野につきました。
駐車許可証返却と同時に、中の沢の予約を取りました。
ここで漁協の方達にお話を聞きました。
中ノ沢は放流していないため、天然ものしかいないようです。
そのため、人間に敏感で、慎重に釣りをするのがいいと教えていただきました。
中ノ沢では、釣れなかったおじさんが激怒したことがあるそうです。
放流した魚など、うるさくても大丈夫な魚しか釣れない人だったようで、お怒りだったようです。
自分も、自分の腕に言い訳しないように、精進します。
ちなみに、この時、後ろから釣りに来た違反者の報告をしておきました。
また、上野ダムの水量が2日で1.5トン減ったらしく、川の水が減少していたようです。
大漁とはいきませんでしたが、減水の影響もありましたかね(言い訳)。
この後帰ろうかと思ったのですが、しおじの湯が18時30分(17時30分受付終了)までやっているので入ることにしました(現在緊急事態宣言のため短期営業中)。
しおじの湯ですが、600円で入れて、なおかつ気持ち良かったです。
子供に少々いじられて、「大人がいるーーー」「貸切じゃないーーー」と言われましたが(女湯にいる男の子の妹との会話の中でそう話していた)、満足でした。
また、しおじの湯では、温泉水が飲めます。メタケイ酸含有の温泉水が飲めます。
味に酸味があって面白かったですね。
18時10分には出発し、19時50分に家に着きました。
次の日になると、腰のヘルニアの痛み、足の筋肉痛、そして手の異常な痺れが。
手の痺れの原因はブヨに刺されたことです。
手だけで17箇所刺されたので、本谷、中ノ沢に行く方はご注意を。
赤くなっているところは全て刺されていました。
ブヨに効く虫除けスプレーが必要かもです。
次回は手袋をつけていきます。
感想
今年一番良かった経験でした。
あんなに魚影の濃い川には、人生初めて行きました。
自分の足音に魚が反応するので、どの程度慎重に歩けばいいかわかります。
特に、初心者におすすめだと思いました。
また、魚がいるという安心感があるので、他の川よりも集中力が切れません。
そのことでも、私のような初心者にはおすすめだと思います。
一応、漁協のマップには、本谷は中級者、上級者向けになっています(参考までに)。
本谷の感想
今回は本谷の、5~7まで釣ることができました。
テンカラの自分には、6が釣りやすく感じました。
自分の釣り方は水面直下の毛鉤で釣り上がります。
6は小さい瀬、小さい落ち込みが多いため、釣りやすく感じました。
5,7は大場所というのですかね、流れの緩い淀みや、深い淵がたくさんありました。
重い毛鉤を使うフライ師の方が、5,7は釣りやすいのではないかと思いました。
また、面白かったのが、番号の最後の場所は大場所で終わっていました。
5,6,7までは少なくとも、大場所で終わりです。
時間より早く釣り上がった場合は、時間が潰せそうでした。
欲を言えば、どの場所がテンカラで釣りやすいか、事前に地図などで分かればありがたいですね。
もちろん、自分で探す楽しさもあるとは思います。
今回自分に対して気になった点は2点でした。
-
- バラシの多さ
-
- 見切りの速さ
バラシの多さ
今回、バラシが非常に多かったです。
また、魚が捕食に失敗し、針に掛からないことも何度もありました。
この原因として、魚が着いている流れにしっかり毛鉤を流せず、魚の食いが浅くなったことが原因だと思いました。
最悪、小さいフライにすればフッキング率が上がるかもしれません。
しかし、それだと実力がつかないので、流れを読む力、流れに載せる力は必要だと思いました。
これらの力は釣りの回数に比例すると思います。
今までサボった分、練習したいと思います。
見切りの速さ
フライをもっとしっかり作った方が、良いかと思いました。
理由としては、魚に見切られることが多かったからです。
魚が毛鉤に急激に近づき、そのまま違う場所に行くということが何度もありました。
流れがある場所は問題ありませんが、流れの緩い淵では特に顕著でした。
自分は1つの毛鉤だけ使うようにしていますが、雑に作っていると感じています。
そのこともあり、見切られることが多かったのではないかと仮説を立てました。
次作るときは、今まで以上に細かく作ろうと思いました。
他には、毛鉤の色を、黒色にした方が良かったかなとは思いました。
前日に、ほとんど黄色しか作らなかったのは失敗でした。
次は、夏ということで甲虫類もイメージして、黒色などのバリエーションは増やそうと思っています。
他には、重さがある毛鉤も必要か考えました。
自分の使っている毛鉤では、表面直下30cmほどしか探れません。
もちろん、魚が深い場所から突き上げることもありますが、魚にとってはリスクがあります。
なるべくなら、突き上げず安心して捕食したいと思っているはずです。
ただ、私が憧れるテンカラ像は、500年前の釣れる魚をどんどん釣っていくスタイルです(イメージですが)。
それを考えると、重い毛鉤などで底の魚にアピールするより、釣れる魚を釣っていくスタイルを練習した方が良いと思いました。
次回も、軽めの毛鉤を使って釣りたいと思います。
ちなみに1年ぶりの釣行では、足が筋肉痛になりました。
1日中釣りをする人は気をつけてください。
また報告します。